医療者向け情報

第4回日本骨粗鬆症学会ワークショップ 腰椎DXA
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | メニューに戻る

←前ページへ 次ページへ→
3 具体的な改善策
 いかに実際の腰椎骨密度測定上の留意点をまとめてみた。
  1:被験者を測定台の中央に位置する。
  2:被験者を足方もしくは頭側より引っ張って体を真っ直ぐに伸ばす。
  3:膝関節の下に測定補助台を入れ、大腿を脊髄とほぼ直角に曲げる。
  4:ターボスキャンなどで、脊髄の形態や位置を確認し、
    腰椎は可能な限り測定範囲の中央でかつ垂直になるように被験者の体位を調整する。
  5:正式に決められたモードで測定する。
  6:測定した体位を記録に残す。


 2回目以降の測定においては次の点に留意する。
  1:前回の測定体位を参照し、同じ体位で測定する。
  2:その際、前回のスキャンを打ち出ししたものを準備し、参照しながら測定する。
  3:特に脊髄骨の前後のぶれ、左右方向の回旋に注意する。
    実際には、上下のエンドプレート、椎間のスペース、
    棘突起の位置に注意してスキャンする。


 また、測定終了後データを解釈する際には
  1)正確度(骨粗鬆症の診断)に関して
   1:正確なbone areaが得られているかチェックする。
   2:必要に応じてマニュアルマッピングする。
   3:骨粗鬆症の診断、骨折の危険性、治療の必要性等は、測定値のみで判定せず、
     他の種々の情報や検査値を考慮して総合的に判定する。

  2)精度(変化の判定)に関して
   1:その施設におけるDXAの被験者を測定する際のSDやCVを算出しておく。
   2:自施設の制度に基づいて変化、治療効果を判定する。


←前ページへ 次ページへ→


Copyright(C) ISAHAYA SOYOKAZE CLINIC All rights reserved