医療者向け情報

第4回日本骨粗鬆症学会ワークショップ 腰椎DXA
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1 正確度を改善するには
 正確度に影響を与えるファクターとして、骨髄中の脂肪含量、軟部組織の厚さ、装置のキャリブレーション、X線の拡散等があるが、これらの条件は日常の臨床では変更しがたい点が多い。

骨粗鬆症の診断能を上げるには、できるだけ正確に骨量を測定する必要がある。現在最も汎用されているDXA法は、どうしても二次元の測定であるので、測定体位がかなり影響する。椎体に対して平行にX線が入るように、,すなわち椎体の上下のエンドプレートが明確に描出されるように測定することが重要である。
図2 オートマッピングとマニュアルマッピングの比較

また、bone areaはDXA法における二次元の骨密度に大きな影響を及ぼすので、bone areaの正確なマッピングは必須である。しかし、低骨密度患者ではオートマッピングで解析すると、骨の形態が正確に反映されないことがあり、X線写真を参考にマニュアルマッピングをしたデータでは、骨密度の高い被験者はより高く、低い被験者はより低く補正される傾向にあった(図2)。

このことは、マニュアルマッピングすることによって、骨粗鬆症の診断能が改善される可能性があることを示している。

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